相談するタイミングは?
離婚に向けて適切な計画を立てて行動するためには、離婚事件に精通した弁護士に相談することが不可欠です。
そこで、「離婚」という言葉が頭をよぎったら、まずは弁護士のところに相談に行くことをおすすめします。
自分の考えがまとまらない段階で弁護士に相談をしても意味がないのでは、と思うかもしれません。
迷っているなんて言ったら、怒られてしまうのでは?と思い、弁護士への相談をためらう方もいるようです。
でも、一人で悩んでいても、時間が過ぎていくだけです。
そこで、弁護士という「第三者」の視点からアドバイスを受けることで、自分自身が置かれている状況を、冷静になって整理することをおすすめします。
今、動くべきなのか、もう少し待つべきなのか。弁護士からこうしたアドバイスを受けることもできます。
なぜ自分は離婚を考えたのか、逆になぜ自分は離婚に踏み切れないのか、どこに引っかかりを感じているのかを分析し、今後どうしたらよいかについて一緒に考えるのも、弁護士の役目です。
離婚事件を数多くこなす弁護士に早めに相談することで、そもそも離婚すべきかどうか、離婚するとしても離婚に向けてどのように準備をしていくべきかを把握することができ、気持ちにも余裕が生まれます。
インターネットの情報に注意してください
弁護士に相談する前にインターネットで情報収集する方もいます。
しかしながら、その情報が正しいとは限らないですし、自分のケースには当てはまるとも限りません。
弁護士に相談することで、正しい知識やご自身の状況にあった助言を得ることができます。
探偵への依頼を検討する前に弁護士に相談を
弁護士に相談する前に、配偶者の不倫(不貞)について探偵に証拠集めを依頼する方もいらっしゃいます。
中には、何が必要な証拠なのかよく分からないまま、弁護士費用よりも高額の探偵費用を請求される場合があります。
また、探偵に高額な費用を支払ってしまったために、弁護士に支払う費用を捻出することができないというケースもあります。
弁護士は、訴訟や離婚調停での攻防も想定して、今ある証拠を踏まえ、そもそも探偵に依頼する必要があるのか、探偵に依頼するとすれば、どのような証拠を集める必要があるのか、的確にアドバイスすることができます。
そこで、探偵への依頼を検討する時も、依頼する前に弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士(岐阜県弁護士会)
愛知県立旭丘高校・慶應義塾大学卒業後、日本放送協会に入局し番組制作・取材に従事。同局退職後、東洋大法科大学院を経て弁護士に。
以来、離婚・男女問題、企業法務を中心に、地域密着の弁護士として活動しています。多治見さかえ法律事務所では、開業以来、男性の親権獲得ケースも複数関わっています。
岐阜県弁護士会の子どもの人権センターに所属し、児童虐待やいじめといった、子どもの権利に関する活動に積極的に携わっています。
令和4年から多治見市子どもの権利擁護委員を務めています(令和5年度は同代表委員)。岐阜県内の県立高校のいじめ重大事態の第三者委員会の委員に選ばれ、重大事態の調査を行うこともあります。