離活(リコカツ)とは、離婚に向けた活動を指し、2009年から広く使われています。離婚には親権、養育費、財産分与など多くの課題があり、早期に弁護士へ相談することが重要です。特に熟年離婚では財産分与や老後の生活が問題となります。別居や証拠集めなどの準備も必要で、モラハラやDV被害を受けている場合は、まずは安全確保が優先されます。離婚に精通した弁護士の助言が不可欠です。
離活・リコカツとは?
結婚のための活動を「婚活」と呼ぶように、離婚のための活動を「離活」(リカツ)と呼びます。
2009年にNHKで「コンカツ・リカツ」というドラマが放送されており、既に15年以上も使われている言葉です。
また、「リコカツ」という言葉も使われており、北川景子・永山瑛太が出演した2021年のTBS系ドラマのタイトルにも使われました。
早めの弁護士への相談が離活・リコカツの第一歩
離婚をするタイミングや条件は各家庭の事情・状況によって異なりますし、ご自身がどうしたいのかによっても変わってきます。特にお子さんがいる家庭の場合は、親権、養育費、面会交流等、決めなければならないことが多くなります。
熟年離婚の場合は、子どもがすでに成人していることが多いため、財産分与だけが問題となるケースが多いのですが、ご自身の老後の生活を考慮したうえで、離婚すべきかどうか考える必要があります。
離婚事件の経験が豊富な弁護士に早期に相談することで、そもそも離婚すべきかどうか、離婚するとしても、離婚手続をどのように進めていくべきかを把握することができ、気持ちにも余裕ができますし、方法を誤って後悔することもなくなります。
離婚に向けて適切な計画を立てて行動するためには、離婚事件に精通した弁護士に早期に相談することが不可欠なのです。
別居や証拠集め、的確な準備のためには、まずは弁護士に相談を
別居をして配偶者と距離を置くことも、離婚に向けた離活の一環となります。特に、モラハラ被害やDV・逆DVの被害を受けている人は、まず別居をして配偶者と距離を置き、心身の回復に努めることをおすすめします。そもそも、同居したままでは、客観的に婚姻関係が破綻しているかどうかが分からないため、裁判官に離婚を認めてもらうことが難しくなってしまいます。
別居をする前に、相手の財産状況に関する情報収集や不倫の証拠集めが必要となる場合もあります。
いずれにせよ離婚や離活(リカツ・リコカツ)を考えたら、まずは離婚問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士(岐阜県弁護士会)
愛知県立旭丘高校・慶應義塾大学卒業後、日本放送協会に入局し番組制作・取材に従事。同局退職後、東洋大法科大学院を経て弁護士に。
以来、離婚・男女問題、企業法務を中心に、地域密着の弁護士として活動しています。多治見さかえ法律事務所では、開業以来、男性の親権獲得ケースも複数関わっています。
岐阜県弁護士会の子どもの人権センターに所属し、児童虐待やいじめといった、子どもの権利に関する活動に積極的に携わっています。
令和4年から多治見市子どもの権利擁護委員を務めています(令和5年度は同代表委員)。岐阜県内の県立高校のいじめ重大事態の第三者委員会の委員に選ばれ、重大事態の調査を行うこともあります。